【アニメ】 2023年冬アニメの感想や評価とか。

定期記事。2023年冬アニメの感想や評価をしていく。
今期は近年中でも自分に合う作品が少ないシーズンで、アニメに対するモチベのようなものがあまり湧かなかった。
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目次
1.2023年新作アニメ
1-1.もういっぽん!
1-2.大雪海のカイナ
1-3.トモちゃんは女の子!
1-4.転生少女と天才令嬢の魔法革命
1-5.お兄ちゃんはおしまい!
2.続編のアニメ
2-1.不滅のあなたへ 2ndseason
3.総評
1.2023年新作アニメ
1-1.もういっぽん!
1-2.大雪海のカイナ
1-3.トモちゃんは女の子!
1-4.転生少女と天才令嬢の魔法革命
1-5.お兄ちゃんはおしまい!
2.続編のアニメ
2-1.不滅のあなたへ 2ndseason
3.総評
ランクによって感想をつけています。個人の感想なので、あしからず。
(C:微妙 B:普通 A:人にオススメ出来る S:特に不満点が見つからない素晴らしい作品)
【2023年冬新作アニメ】
【もういっぽん!】

【面白さ A~A+】
原作は漫画。制作はBAKKEN RECORD。
平凡な女子柔道部員である園田未知を主人公とした、全国出場を目指す女子柔道部のスポ根作品。
スポーツものは主人公が何かと才能に秀でてることが多いが、本作の主人公はそういうのが無い代わりにコミュニケーション能力に長けてるのが特徴。
柔道部を立ち上げて、全国大会を目指していくという流れ自体は王道のストーリー。それでいて各キャラクターにも話の焦点がしっかりと当てられ、各部員の異なるキャラクター性は魅力的に映った。

特に、第6話での南雲メイン回は好きな回の1つ。今まで続けてきた剣道部を続けようか辞めようかと葛藤するこのシーンは、主人公である園田未知の人柄も含めて、2人の関係性が表現されていて良かったと思う。
メインとなる柔道の試合自体も迫力があり、その1秒1秒でキャラクターが何を考えてるかがしっかり描写され、全く柔道のことが分からなくても手に汗握るような戦いが展開され、それが見ごたえがあってとても面白かった。
柔道を通じてキャラクターの想いや頑張りが伝わってきて、熱くなったと思えば感動することもあり、スポ根モノとしても満足出来る完成度だった。残念な点としては、普段の作画をもっと頑張ってほしかったところ。キャラデザが今風のデザインではないとはいえ、ちょっと作画として怪しい部分はあった。
今期の中でも一段と抜けて面白く、毎週が楽しみだった。話としては一応一区切りついてるものの、2期をいつまでも待ってる!
【大雪海のカイナ】

【面白さ B】
原作は漫画。作者は『シドニアの騎士』等を手掛けてる二瓶勉。制作はポリゴン・ピクチュアズ。
天膜という場所に住んでた少年カイナが、リリハという少女との出会いをきっかけに一緒に旅立ち、世界を知っていくボーイミーツガール作品。
本作の世界観は、『軌道樹』と呼ばれる巨大な木が存在してたり、雲が海のように広がってたりと、幻想的かつSFな要素もあって壮大。
そのお陰で、序盤はどんな話になっていくんだろうかとワクワクさせられた。そして、主人公のカイナを演じてた細谷佳正さんも、普段あまりしないような素朴な少年っぽい演技が新鮮に感じられた。

しかし、基本的にはその魅力的な世界観を冒険する物語というわけではなく、メインとなる話はその世界に存在する国同士の争いに巻き込まれるというもの。3Dアニメで表現される人の戦闘シーンも何とも言えない出来で、特別3Dである必要性は感じられなかった。
6話での展開なんかはあまりにもご都合主義を感じてしまったし、最後となる物語の無理矢理な締め方には『なんじゃこりゃ』って思わず声が出たくらいに雑な内容だった。続きは劇場版になるらしく、この1クールでは終わらなかったらしい。
序盤は期待してたのに、まるで違う方向に向かってしまってガッカリしてしまった。
【トモちゃんは女の子!】

【面白さ B+ 】
原作は4コマ漫画。制作はLay-duce。
男勝りな性格をしている女性主人公相沢 智を中心に繰り広げられていく、ドタバタラブコメディ。
女性主人公で好きな人のために一所懸命なラブコメディというのは、他作品の『月刊少女野崎くん』に作風が似てる。
話として笑えるところも多く、全体を通してそこまで重い話もないので、気軽に緩い気持ちで見る事が出来た。

特に本作はメインキャラクターよりも、サブキャラクターの方が印象的だった。女友達である美鈴は冷淡で暗そうに見えながらも常に智のことを思っているし、海外留学生のキャロルも適当な性格に見えて繊細な一面もあったりと、この2人が特に良いキャラをしていた。
一番気になる部分としては、智が好きになった男の淳一郎に対してあまり魅力を感じなかったこと。女キャラは良いキャラしてるのに、男キャラがちょっと弱い。この男を好きになる要素が共感しにくかった。
もう少しこうだったら良かったなーと思う部分はあるものの、総合的には普通に楽しめた。
【転生少女と天才令嬢の魔法革命】

【面白さ B~B+】
原作はラノベ。制作はディオメディア。
王女でありながらも魔法が使えないアニスフィアと、魔法の天才令嬢であるユフィリアを主人公とした異世界ファンタジー。ジャンルとしては''王宮百合ファンタジー''らしい。
よくある異世界転生ものかと思ったが、転生要素自体はかなり薄め、というかほぼ無いに等しい。
魔法を使いたくても使えないアニスが科学の力を使って''魔学''というものを提唱し、魔法を使えない人でも魔法を使えるようになっていく、というアイデアには楽しそうで惹かれるところがあった。

全体的に作画も綺麗で良かったが、原作を知らなくても話が省略されているなと感じたのが残念。また、ストーリーの本筋としては政治的な話の方が多く、序盤で想像してたイメージとは違っていた。
政治的な話が多いのは構わないが、ジャンルで百合を謳ってる中でどうも内容と噛み合ってないというか、そういうのが見たかったわけではないんだけどなーという感じ。声優の演技は良かったが、特に中盤以降のシナリオには面白味を感じなかった。
個人的には、アニスが魔具の色んな開発をしてそれをユフィがサポートして…というような展開をもっと見たかった。王家や政治的な話に関しては、まずはもっとそれぞれのキャラクターの人となりを知った上で、2クール目あたりにやってくれた方が感情移入もしやすかったと思う。
【お兄ちゃんはおしまい!】

【面白さ B~B+ 】
原作は漫画。制作はスタジオバインド。
妹である緒山みはりに怪しい薬を盛られてしまい、男だった緒山まひろは''女の子の体''になってしまう。その女の子になった体で頑張って生活していくお話。
作画のレベルは総じて高く、ストーリー性よりもキャラの可愛さを重視してる作品。雰囲気が良い意味で10年くらい前のアニメを醸し出してる。

今期の中でも話題にはなっていて、何というか男が女になる性転換(俗にいうTSモノ)というテーマといい、好きな人は好きだよねという作品。人によっては性癖が決まるし、捻じ曲がることもある。(捻じ切れることもある)
最初に言った通りストーリー性は薄いので、キャラが可愛い!作画が凄い!それでもうオッケー!という感じ。
キャラクターとしてなら妹のみはりが一番好き。本編でひっそりとGGSTをプレイしてたのは笑ってしまった。
【続編のアニメ】
【不滅のあなたへ 2ndseason】

【面白さ B+】
ひたすらに辛い展開が多かった1期とはガラっと変わり、コミカルなシーンも多かった2期。まるで脚本がガラっと変わったくらいに雰囲気も変わった。ボン王子の登場や土器人のエコなど、色んな新キャラも多い。
といっても扱うテーマ自体は同じで、段々と神の領域に近くなっていったフシの所業が描かれていた。この2期で一番良かったのは、今まで生きていくのが大変だったフシに対して、19話で視聴者として見たかったシーンがようやく見れたかなということ。これを見れただけでも満足感はあった。
最終話で割と綺麗に終わっているが、まだ今後も''現代編''とやらに続くらしい。蛇足にならなければ良いけど…。
【総評】
今期に関しては辛口めの評価が多かったかもしれないが、アニメを見る上で重要視しているストーリーに惹かれるような作品は実際少なかった。そんな中でも『もういっぽん!』に出会えたのは本当に良かったと思う。むしろ今期こそ、普段アニメを見ている人達はどのような作品を完走したのかは気になるところ。
次の春アニメでは気になるのがあまりに多すぎるため、そこに期待したい!
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