【テイルズオブアライズ】 レビューと評価。シナリオの出来と敵が硬い戦闘に難アリ。

テイルズオブアライズをクリア。クリアまでプレイすると、色々と言いたい感想が出てきた。酷評気味なので注意。
テイルズシリーズは大体プレイしているシリーズ経験者から見て、良かったところ、気になったところのレビューや評価をしていく。
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では、テイルズ最新作はどんなものかと!実はもう結構進んじゃってるので、遅れて記事を書いてることになる><聞いた話じゃ、全クリまでにそこまで時間はかかならない模様まず最初はテイルズでは初?といってもいい幼少期編からプレイすることにDQ5みたいな感じだね。後でキャラの成長具合のギャップがありそうw...
「Amazonで予約する」→「発売日過ぎて届けますよ通知」→「別にまぁいいか」→「発売日当日」→「他の人が楽しんでるのを見てぐぬぬ」→「やっぱ我慢出来ないから、Amazonキャンセルして近くのショップに買いにく!」のコンボを決めて無事ゲット。テイルズシリーズは大体の作品プレイ済みだからこれも買わねばなるまいて…。以下、少し触ってみた感想とか...
まさか出るとは思わなかったエクリシア2。前作の戦闘は分かりやすく楽しい評価出来る点でもあるが、それをかき消す悪い点も色々あったので、そこら辺の改善されていることを多少でも期待しつつ買ってみた。テイルズで2が出るのデスティニー以来かな、珍しいね。...
1.簡単なあらすじと良かったところ
1-1.グラフィックや表情の細かさ
1-2.快適度は○どこでもセーブも
1-3.音楽は普通
1-4.CPが大事。回復の節約を
1-5.ブーストストライクは気持ちいい
2.気になったところ
2-1.敵が硬くて爽快感が低い
2-2.敵の使いまわしの多さ
2-3.起伏の無いシナリオ
2-4.スキットがつまらない
3.総評
【簡単なあらすじと良かったところ】

まずは、本作の簡単なあらすじを。
300年前に『ダナ』という星が『レナ』という星に侵攻され敗北し、それ以来レナの圧政に苦しんでいたダナ。

ある日、いつものように奴隷の仕事をしていたダナ人の主人公『アルフェン』 彼は痛みを感じないという特性があったが、何故そうなったのかは記憶を失っていて分からない。
そこに同族から逃げるようにやってきたレナ人の『シオン』と出会う。シオンは触れるものに痛みをもたらす『茨』という特性持ち。
この2人を軸に、他の仲間と出会いながらもダナの解放を目指して物語は動いていく。
【グラフィックや表情の細かさ】

主に舞台となるダナの大地は、熱かったり、寒かったり、緑が豊かだったりと色んなエリアがあり、それを表現しているグラフィックが綺麗。

特に今までのテイルズシリーズよりもパワーアップしたと思ったのが、各キャラクターの表情について。イベントシーンでの目線の位置やら、細かい表情の表現が良く出来ている。特に台詞が無くてもその表情だけでどういったことを考えてるか分かりそうになるくらいには伝わってくる。

最初はこのグラフィックはテイルズっぽくないとは思ってたが、今ではこのグラフィックでこれからのシリーズもやってほしいくらいには気に入ってるポイント。
【快適度は○どこでもセーブも】
ゲームプレイの快適度も高めで、ワープが出来るファストトラベルはもちろんのこと、戦闘のロードとかも早い。実際にプレイしたのはPS4版だが、PS5版なら戦闘のロードは皆無レベルになる。
どこでもセーブも可能でオートセーブもあり、全滅してもすぐにリトライ可能と、遊びやすさに関してはピカイチ。
【音楽は普通】
音楽を担当しているのは、いつも通りの『桜庭統』さん。クリアまでして特に記憶に残った!というほどの曲は無かったが、壮大な感じのコーラス曲が多かった。ある意味そんなにゲームの邪魔にならない音楽って感じ。一番好きだったのは通常戦闘曲。
【CPが大事。回復の節約を】

CP(キュアポイント)と呼ばれるPT全員の共通のシステムがあり、キャラクターを回復や蘇生するのに使ったり、フィールド上のギミックを解除するのに消費する。
この消費したCPを回復するにはオレンジグミのような回復アイテムを使うか、宿屋や野宿で休憩をしない限りは回復しない。回復アイテムはこのCPのせいでかなり高額に設定されてる為、おいそれと買って使うことは難しい。
分かりやすく説明すると、死にまくったり相手からダメージを受けるとそれらの回復にCPを消費して最終的にはジリ貧になってしまうから、そこら辺も考えてよく考えて戦おうねってシステム。これにより今までテイルズシリーズより難易度は上がり、戦闘の歯ごたえは上がってる。個人的には結構好きな要素。
といっても難易度も5段階くらいあっていつでも下げられるので、あまりにキツイようなら特別に拘りがなければ下げても良い。
【ブーストストライクは気持ち良い】

自由に攻撃や回避が出来るシリーズ恒例の戦闘の他に主な特徴としては、とある条件が整うと、対応した仲間キャラとの合体技の『ブーストストライク』が発動出来る。
これが通常攻撃よりはるかに威力が高く、とても頼りになる。


ブーストストライクは見た目もカッコよく、演出も良い感じの短さでこれで敵を倒すと気持ち良い!これをいかに決めていくかが、結構大事な要素となっている。
ちなみに一番好きなブーストアタックは、リンウェルとキサラの3秒で考えたような技名の『コチコチハンマー』
【気になったところ】
ここからは気になったことについてを語っていく。
【敵が硬くて爽快感が低い戦闘】

残念なポイントその1。
本作に出てくる敵が基本的に『スーパーアーマー』持ち(のけぞらない)のせいで、なかなかダメージを与えてる感じが薄い。
それでも雑魚敵なら攻撃を繰り返して『ブレイク』状態にするとアーマーが剥がれ、浮かせて空中コンボやら色々出来るようになるが、問題は大型の雑魚敵とボス級の敵の戦闘について。
これらの相手は常時アーマーだけではなくやたら耐久力も高い仕様のせいで、倒すまでにも時間がかかる。特に大型の相手では浮かすことも出来ない為、ひたすら硬いもの対して攻撃を仕掛けているという面白味のない戦闘が続く。
耐久力が高いのもあり、ボスとの戦いは面白いというよりは単純に疲れる。弱点を破壊すればダウン状態になるが、そのダウン時間もやたら短いという仕様。

戦ってて今はこっちが楽しい時間だ!ってのが少ないのがマイナスポイント。雑魚戦はブーストストライクとかを狙いやすかったりするからまだ面白いのに、ボス戦や大型の雑魚戦ではそれが無い。
ボスレベルになると耐久力以外に攻撃力も高く、突進攻撃とか2回食らうだけで即死したりするので、避けることがかなり重要となる……はずが、戦闘画面が激しくてゴチャゴチャしてるが故にその攻撃が見辛い。相手が強い攻撃をする場合には、もっと視覚的にも認知出来るようにしてほしかった。
このせいでもうストーリーも終盤になってくると難易度を下げて、オートに任せて戦闘を任すようにもなっていた。単純にダルくなってくる。
【敵キャラの使いまわしの多さ】

これに関しても明らかな残念なポイントその2。
全部で10数種類くらいしか居ないんじゃない?って思うくらいには種類が少ない。序盤で戦う狼のような敵は、ゲームをクリアするまでには同じ色違いのを5種類くらい見かけることになる。
違うエリアを探検しても既存の敵の色違いばっかりで、新しい敵と戦うワクワク感も少ない。見たことある敵ばかり。ラスダンも酷い。
【起伏の無いシナリオ】

残念なポイントその3。
シナリオが全体を通して残念。それでも中盤くらいまではまだ明確な目的があるからまだ良いが、それが終わった途端に急に雑になるし、魅力も薄れる。
隠していた事実が露わになっても『あーそうなんだ』くらいしか思わず、主人公やヒロインの設定は面白そうなのに、伏線の張り方や見せ方が下手くそ。盛り上がりどころというか、起伏が全体を通して存在しない。
シナリオの影響でキャラの行動原理、思想も理解出来ないことが多く、感情移入が出来なかった。何でそこでそんな行動を?と細かいツッコミどころも多く、(特に無理やり戦闘を止めに入る某シーンは酷い)やたら過去をまたかよって感で何度も引っ張って話に繋げてきて疲れる。何回同じような会話をさせるんだよと。
もっとそのキャラの過去シーンに移行してプレイヤーにに追体験させたり、感情移入させやすいようにやりようがあったように思える。口頭ばっかりの説明でどうにも安っぽく聞こえてしまう。
【スキットがつまらない】

『スキット』と呼ばれるキャラクター同士の会話を楽しむことが出来る、テイルズシリーズお馴染みのシステム。
その時の状況の説明や、その前後に起きたイベントの感想ばっかで、もっと関係のないどうでもいいことが少ない。
シリーズに1人くらいは居るムードメーカーみたいなキャラが居ないのも含め、スキットが全体的に退屈に感じた。中盤以降はもう新しくスキットが見れるようになったら、面倒だけど一応は消化してみるかって気持ちだった。
どちらかというとスキットより、フィールドで突発的に起きる会話の方が笑えることは多かった。

また、どうもキャラの''中身''まで含めて好きになるようなキャラも居なかった。
女性キャラであるリンウェルとかシオンとか見た目は可愛いのに、キャラクター自体が魅力的かと言われると、うーん……という感じ。これはまぁ人それぞれなところもあると思うが。
【総評】
本作は結構ネットの評判が高く、もしかして期待出来るのか?という感じでプレイしてみたが……総合的に凡作、いや厳しめに評価するとそれより下かも。シナリオの出来だけで言えば、シリーズの中で比較してもかなり悪い。間違いなく序盤~中盤くらいの方がゲームとしては楽しかった。主人公とヒロインの設定も面白いなと思ってた。後半になるにつれ、特に面白味の無いシナリオ、行動が不可解で感情移入出来ない味方キャラクター、使いまわしの敵キャラが目立ち、尚且つダルくもなってくる戦闘と、どんどん尻すぼみに評価が落ちていった。
一応、テイルズ作品をプレイする上では別にシナリオに重きを置いてないので、最悪戦闘さえもっと楽しければ良かったが…常時アーマー状態ってのは本当に楽しくない。戦闘に関しては、シリーズ経験者だからこそ厳しく評価してしまうのかもしれないが。
ゲーム自体の遊びやすさは高く、グラフィックも魅力的になったからそのままを維持して続投してほしいが、いい加減テイルズもまともな脚本でそろそろ作ってほしい。

あと、アニメシーンもいらなくない?と思った。作中で使われてるアニメのクオリティ自体が低かったのもあるが、今のゲームはアニメより通常時の方が綺麗になっちゃってるから、よりそこでの落差を感じた。
昔ならアニメシーンというのは、綺麗でキャラが動くという''ご褒美''みたいなものだったけど、もう時代は変わってきている。OPアニメだけはあっても良いが、途中のアニメーションにはもう必要性を感じなかった。
結論として、何でネットの評価はそんなに高いの?と首をかしげる作品だった。個人的にはそこまで期待しないでプレイすることをオススメする(特にシナリオ面)
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