【クアリー 悪夢のサマーキャンプ】 レビューと評価。ホラー映画のようなゲームを協力プレイしてみた。

『クアリー 悪夢のサマーキャンプ』というホラーゲームを、協力プレイでクリアした。
多分メジャーなゲームではないだろうし、協力という要素にも需要があるかと思い、軽くレビューをしていく。
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目次
1.クアリー 悪夢のサマーキャンプとは
1-1.8人の登場人物を操作する
1-2.ルートは豊富。ホラー版デトロイト
1-3.没入感は高め
2.気になったところ
2-1.字幕と繰り返しプレイは…
3.総評
1.クアリー 悪夢のサマーキャンプとは
1-1.8人の登場人物を操作する
1-2.ルートは豊富。ホラー版デトロイト
1-3.没入感は高め
2.気になったところ
2-1.字幕と繰り返しプレイは…
3.総評
【クアリー 悪夢のサマーキャンプとは】
『クアリー 悪夢のサマーキャンプ』とは、2022年6月10日に発売された、少年少女たちのサマーキャンプ中に起きた惨劇を描いたホラーアドベンチャーゲーム。※今回の記事は、PS5のシェアプレイ機能を使った疑似的なオフライン協力(2人プレイ)での感想です。
【8人の登場人物を操作する】

まず最初に、プレイヤーが操作するであろう8人の少年少女となる人物を選んでいく。(実際に登場する人物自体はもっと多い)
ソロプレイの場合なら全部自分が操作するので選ぶ必要は無いが、オフライン協力プレイの場合はお互いに操作したいキャラクターをそれぞれ選んでいくことになる。

最初に出会うことになる警官は不気味。
最初は『ローラ』という少女の視点として物語が始まり、それが終わると今度は違うキャラクター視点となってそのキャラを操作して…といった繰り返しで話を進めていく。
オフライン協力の場合は、2P側が操作するキャラクターの番になったら、''1Pのコントローラーを手渡して遊んでもらう''という遊び方になる。(PSシェアプレイの場合は、オンラインで操作権を渡せる)
【ルートは豊富。ホラー版デトロイト】

本作でのゲーム性は基本的にはキャラクターを操作して、突発的に起こるQTEをクリアしたり、2択の選択肢を選んでいく形となる。アクションゲームというよりは、アドベンチャーゲームの作り。
特に誰かとオフライン協力プレイをする場合は、片方が操作している時はそのプレイを見守る形になって、それに対して干渉することは出来ない。
他のゲームで例えると、『バイオハザード』のような世界観に近いが、ゲーム性は『デトロイト』のホラー版といった感じ。


選択肢や行動によってはその後の話の展開も変わっていき、選択肢はじっくり選べるものもあれば、時間制限があるものもあって、瞬時に判断をしなくてはいけない緊張感がある。
時には、''何も選ばない''という選択も重要。
選択や行動の結果によっては、それが操作するキャラクターの生死にもかかわってくる。
【ストーリーの没入感は高め】

ゲーム全体を通してグラフィックのクオリティは高く、キャラクターの表情や目の動き方、返り血の表現もリアル。
そのため、実写のホラー映画を観てるかのように没入感は高く、世界観に入りこみやすかった。ホラーよりもゴア表現の方が強めで、誰かが死ぬようなシーンになると、なかなかに表現もエグかった。(人によっては注意点)
最初は楽しいキャンプのつもりだったキャンプ場が、まるで惨劇のような場所に変貌してしまうが、「何故こういうことになってしまったのか?」といった疑問も、ストーリーを進めていくと意外な事実が明らかになっていくため、先が気になって進めていけた。
協力プレイをするメリットとしても、「今の展開はこういう意味だったのではないか?」とか、ストーリーの謎を議論することによって、お互いに話の内容の理解を深めやすかったのも良かったところだと思う。
【気になった点】
ここからは、気になった点について語っていく。【字幕と繰り返しプレイは…】

気になった点としては、日本語吹き替えされている翻訳の質は問題ないのに、その字幕の内容が間違ってたり、そもそも字幕の表示が遅れたりすること。ある意味洋ゲーらしいとも言えるが、これはプレイしてて少々気になるところだった。
また、これは『デトロイト』のようなゲームでもあったことだが、ルートが複雑に分かれているがためにチャプターをやり直した場合にはセーブが上書きされてしまい、そこまでのデータを一時的に保持しておくことが出来ない仕様になっている。(分岐がたくさん存在してるため)
更にムービーシーンも飛ばせないために、繰り替えしプレイするには向いてないところがある。もっと色んなパターンを見てみたいのに、それを試すのが面倒臭くなるってのはゲームとしては勿体ない部分。
【総評】
クリア時間は10時間程度。
初見プレイだと、2人死亡のままエンディングを迎えた。全員生存プレイを狙ってたのに惜しかった。
本作はソロプレイでも遊べて、協力プレイでもまるでホラー映画を一緒に楽しんでるかのように遊べるため、これも割とオススメな遊び方。オフラインではなくとも、オンライン協力にも対応しているし(どんな感じかは未確認)、現在はPSプラスのゲームカタログでも配信中となっている。
普通は協力ゲーといえばゲーム性がある『it Takes Two』のようなゲームが多いが、こういった協力プレイのゲームもアリだなとは思って新鮮に楽しむことが出来た。ホラー自体が苦手という人も、誰か一緒にプレイすれば大丈夫かもしれない。

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まだ9月になっても暑い日が続いてるので、ホラー映画を鑑賞するようなゲームをしたい人にはピッタリかも。
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