絶体絶域

【FF12TZA】 オフライン版MMOなFFのプレイ感想 ~前編~。くじけそうになりながらも、ガンビットシステムにハマる。

2023/04/20
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FF12のHDリマスター版である、FF12ザゾディアックエイジを開始。

FF8と同じで''人を選ぶ''みたいな話も聞く本作。いざプレイしてみると、FFシリーズの中でも序盤のとっつき辛さが強く、プレイし続けることに早くもくじけそうになった。



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【FF12ZAとは】

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まず、FF12ザゾディアックエイジ(以下TZA)とは、無印版FF12をリマスター化して、色々と追加要素を追加したバージョン。

FF7~10あたりのリマスター版は単純に無印の上位互換と言っても差し支えない作りだったが、このTZA版は無印版から色々と快適になりながらも''システム自体が違ってる''ということなので、簡単に上位互換というわけではない。


【ストーリーに早速入り込めない】

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ストーリー自体は無印もTZA版も同じなので、簡単にFF12のあらすじを説明すると、『イヴァリース』という世界を舞台にして、それぞれの国同士の戦争や思惑が錯綜していく戦記モノのようなストーリー。

RPGよりかは、SRPG系とかで見るジャンル。


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そのため、国の名前、キャラの名前が序盤からガンガンとストーリーに絡んで来て、話が次々と展開されていく。

各国の勢力図や名前とかがややこしく、なかなか頭に入ってこなかった。(特にゲームプレイの間にリアルでの時間が空くと、何だっけ?ってなる)

こういうゲームこそFF8にあった用語説明とかの『辞典』のような要素が欲しかったのに、それは実装されてはいなかった。


【主人公の存在感】

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また、このストーリーを追っていく中でなかなか馴染めなかった部分として、主人公の存在感や必要性に疑問があったということがある。

FF12の主人公は、王都ラバナスタのダウンタウンに住んでいて、空賊になることを夢見る『ヴァン』という青年。

このヴァンの存在感というか、このストーリーに彼が居る必要性をあまり感じられなくて、主人公という割には脇役のようなモブ感が強かった。幼馴染の少女である『パンネロ』も同様で、彼女も可愛いけど、ヴァンと同じような印象。

この2人の中の人が声優じゃないのもあって、正直言うと演技力も微妙。そこら辺も含めて、よりキャラクターのモブ感が出てしまっていた。


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今までプレイしてきたFFシリーズといったら、主人公が居てそれを中心としたストーリーが多かったのに対し(FF7~FF10)、今作は全然違った形になってるせいで馴染みにくかった。

別にそれだからFFじゃないと言うつもりは毛頭無いけれど、FFといえばそういったストーリーも魅力的な部分だったので、自分の中で期待してたような感じと違う作風に戸惑ってしまった。


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この空賊をやってる『バルフレア』という名前のキャラクター。

最初に出会ったときに自分が''物語の主人公''みたいなキザな台詞を言いながら登場することになるが、実際にこのバルフレアの方が主人公っぽいキャラクター性をしていた。


【マップが広すぎる】

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ストーリー以外にも不満点に思ったのが、マップの広さについて。

上記画像の表示しているマップ画面を見てくれたら分かるかもしれないが、マップがやたら広い、広すぎる。

端から端に行くだけで時間がかかる。一応これは今までのFFリマスター同様に今作にも『倍速機能』というものがあって、倍速機能を活用することで大分移動する時間はマシにはなる。

とはいえ、無駄な広さを感じる。FF12の無印版をプレイしてた人は、移動するだけで大変だったろうに違いない。


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倍速機能にも懸念点があって、倍速ONのままマップで強敵に出会ってしまうと、えらいことになる。

世界樹シリーズに出てくるようなF.O.Eっぽい敵に出会ってしまい、訳も分からないまま一瞬でボコボコにされてしまう。


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そして、全滅のゲームオーバー。

オートセーブがあるから良かったものの、これが無かったら大分やる気を失っていた。はぁ。


【改めて見つめ直す】

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そんなこんなで、序盤でのこのゲームの印象は著しく悪かった。

…が、外部サイトでストーリーを分かりやすくまとめてるサイトとかを頼って本編の状況を理解し、主人公中心のストーリーじゃないのもそうものだと受け入れ、''今までのFFとは違うんだろうな''という思いでプレイの意識を変えていくと、徐々にこのゲームにも慣れていく事が出来た。


【ロケーションが多く、世界観は魅力】

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FF12は世界観に関しては魅力的で、このイヴァリースという世界には人間以外にも多種多様な民族が生活している。

まだプレイはしたことないが、『ファイナルファンタジータクティクス』と同じ世界観らしく、住人の生活模様とか、国同士の関係とか、世界設定をしっかりと作られているなといった印象を受けた。


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物語の拠点となるラバナスタの街は広く、話しかけられるNPCも大量に居て、世界での出来事やゲームについて有用な情報も教えてくれる。話しかけていくだけで結構面白い。

FFシリーズでお馴染みのモーグリは、ウサギのような見た目に変わっていてとても可愛い。もはや語尾に『クポ』という言葉さえ使わなければ、これをモーグリといっていいどうかは怪しいところではあるw


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マップ自体が広いのには変わりないが、広いが故に草原、砂漠、雪山、森林と様々な作り込まれたロケーションが多い。

そういった世界設定の方を、特に大事にしているゲームなのかもしれない。


【ライセンスとガンビット】

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ストーリーや世界観よりも一番語らなければいけないのが、ゲームのシステム部分について。

『ライセンス』『ガンビット』というシステムが最大の特徴。


【ライセンスというジョブ】

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このライセンスというのはいわゆる『ジョブ』のようなもので、キャラクターに合わせて自分で設定していく。全部で12種類。

『モンク』のライセンスはHPが高めの近接職、『黒魔導士』は攻撃魔法を覚える遠距離職、とかの特徴があって、ライセンスによって覚えていくアビリティも違う。


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ライセンスを決めると、『ライセンスボード』という画面に移行。

ここのシステムはFF10であった『スフィア盤』に少し似てる。取ったアビリティの上下左右のマスが解禁され、戦闘で手に入るライセンスポイント(LP)というものを消費して、新たにアビティを取得していく。

このライセンスは1つだけじゃなく、1キャラに最大2つまでライセンスを設定出来るので、どういったバランスにしていくかは悩ましくて、それが面白い部分でもある。


【ガンビットでプログラム】

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もう1つがガンビットという、キャラクターに行動をプログラミングさせ、実行させるシステム。

敵との戦闘になると、基本的に全てオートでキャラクターが勝手に行動してくれる。そのAIを自分で作って、快適に戦おうというゲーム性になっている。

例えば、回復魔法を良く使う白魔法キャラのガンビットを組むとすると、無駄のないように''HPが60%以下になった時に回復させる''ようにする。誰かが死んだら蘇生させ、周りの味方のバフが切れたら、その都度バフをかけ直しさせ維持させる。敵への通常攻撃はオマケ程度くらい。


【最適解を考えるのが楽しい】

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敵に対して『盗む』という行動をやらせたい場合にガンビットで『敵1人』に設定してやらせてしまうと、その敵を倒すまで一生ダメージの無い盗む行動をしまくって行動の無駄になってしまう。

その場合、''HP100%の敵の場合にのみ盗む''と設定すると、基本は最初の1回盗むをしただけで終わるようになる。このように、各キャラクター事にガンビットを組んで最適解への道を考えるのが楽しい。

敵も色んなパターンがいるため、時にはそのガンビットが機能しない時もある。そういう時はまたガンビットを組み直して設定し、実際の戦闘でチェックする。RPGというよりかは、シミュレーションゲームっぽい感覚。

戦闘ではオートでいじれないというわけではなく、咄嗟の時なんかにはちゃんと『手動』でもコマンドが使えるので、その自動と手動の塩梅も良い感じ。


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ゲームを通じて初心者向けの『プログラミング』を組んでるかのようで、AIを自分で作るというのは新鮮でかなり面白いと思った。ガンビットを含めた戦闘画面は、オフライン版のMMOをしてるかのような見た目で、オンラインゲームをかなり意識してるんだろうなと伝わってくる。

もっと色々と組みたくなると、今度はガンビットで組める数も上限の数が決まっていて、何でも1人にやらせようとすると数が足りなくなってくる。

そのため、HPや状態異常を回復させるとかも、白魔法キャラ1人じゃなく、ある程度分担させた方が効率がいいことに気付く。1人で全てやらせるとパンクしてしまう。そこら辺も考えていくと、やればやる程深さを感じるシステム。


【ハマれば何とかなりそう】

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序盤はどうなるかと思ったが、このゲームがこういうゲーム性なんだなと分かってくると実際楽しいし、戦闘システムにハマってくると熱中度自体はかなり高い。

倍速機能でのサクサクプレイにより、レベルもガンガン上がって快適に強くなって、武器やアイテムを集め、新たなガンビットの組み方を考えていく面白さがある。

本当に今までのシリーズとはかなり作風が違う異色作だけど、ハマる段階までいってるからクリアまでは何とかなりそう。さぁ、残ってるモブハントするぞ!
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Admin: SSX

自分が面白そうならとりあえずプレイしてみる雑食ゲーマー。特に格ゲーや、ゲーム音楽などが大好物。アニメや映画といった映像作品も好き。

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◆現在プレイ中
Sea of Stars、スト6、PSのゲームカタログ、グラブル

◆適当な一言
色々と気になるゲームが出すぎている。ゲームラッシュの2023年。

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